HDMIケーブルが曲者である、という記事を書きましたが「HDMI分配器」もまた曲者なので注意が必要です。
例えば、オンライン配信を行っているとHDMI出力を「2つのモニターに出したい」時があります。出演者に見えるモニターと控室で見るモニター、という2つのモニターに同じ画面を表示した場合などに「HDMI分配器」を使います。
「パソコン」には分配できる数に制限がある
- Windows・・・1台のみ
- Windows(GPU入り)ゲーミングPCなどハイエイドPC・・・複数台
- Mac book air・・・1台のみ
- Mac上位機種・・・複数台
HDMIで分配できる数には制限があります。パソコンだけでなく、カーナビなどHDMIを使っている機器には、それぞれ分配できる数が設けられています。そしてパソコンの種類によって分配できる数は異なります。正確にはPCの仕様書をご確認頂きたいですが、おおよそは上記の通りです。
一般企業がビジネスとして使う事務機のWindowsは、ほとんどが1台までなので、HDMI分配器を使ってもモニター1台しか表示されません。
分配器
- 値段の高い分配器→パソコンの台数制限を正確に反映。
- 値段の安い分配器→パソコンの台数制限無視→複数台に分配可能。
分配器にも大きく2種類があります。それはPCの制限台数を正確に把握する「値段の高い分配器」と、PCの制限台数をいい加減に把握する「値段の安い分配器」です。この「安い分配器」は、1台しか分配できないはずのPCでも、制限を無視して複数台に分配する事ができてしまいます。安いHDMI分配器は、多くは中国製などです。
裏技というか抜け道というか、安価なチープな機器だからこそという事でしょうか。ただ、意図的に複数台に分配できる仕様という訳ではないので、ご注意下さい。
コンバーター
ちょっといい加減な分配器の種類をご紹介しましたが、最後に確実に分配するための方法をご紹介します。それは「HDMI分配器」の手前に「コンバーター」を入れる方法です。以下の2つがオススメです。Rolandは値段が高いですが、今までのところ100%分配できているので、特にオススメです。
- Roland「VC-1-SC」
- Blackmagic Design「Mini Converters」
コメント