ハイブリッド型のイベントでは、オンライン配信で視聴する人もいますが、実際に会場に足を運んで参加する人もいます。これら両方に満足してもらうには、実際はイベント企画・運営の段階からオンライン配信を見据えた準備が必要になります。ただ話が膨らんでしまうので、ここではオンライン配信で特に気を付けたい「音」に絞って解説したいと思います。

会場とオンライン配信に音を流す仕組みについて

ハイブリッド型のイベントの場合、オンライン配信のみの場合と一番大きく違うのは、音声を会場に流す必要があるという事です。しゃべる人の声をひろうマイク、そして音楽などの音です。これらを会場にいる人に聞いてもらうにはスピーカーが必要になります。

マイクの部分にはその他に、講演会で使用するパワーポイントの動画の音や、会場に流す音楽も当てはまります。こうした会場に流す音と、オンライン配信に流す音をコントロールするのがミキサーという機器で、ここから配信と会場のスピーカーに音を流します。

音響機器や音響スタッフが必要なケースとは?

会場にこれらの音響設備(マイクやミキサーやスピーカー)がある場合は、会場に備え付けの音響機器と配信機器とを連携してオンライン配信を行います。小さい会場(会議室など)や古い会場の場合、音響設備がない場合があります。この場合は、音響機器を持ち込む事になります。

注意して頂きたいのは、ハイブリッドイベントの場合は規模が小さくても、音響機器を入れずに運営するとトラブルが多い事です。ハウリングしてしまったり、音が回ってしまったり、聞き取りにくかったり。

目安は参加者10人以上の場合

会議室や小さなイベントホールで行うような、小規模なハイブリッドイベントの場合、マイクやスピーカーなどの音響機器を入れなくても大丈夫かなと思われるかもしれません。お金もかかってしまいますし。でもトラブルがあっては元も子もないので、目安をお伝えします。

目安としたら、参加者が10人以下で、マイクを使わなくても声が聞こえる程度の部屋の広さだった場合は、音響機器を入れなくても大丈夫です。その場合は、配信PCから簡易的なスピーカーに直接つないで音を出す方法でOKです。

参加者が10名以上の場合や、マイクを使わないと声が聞き取りにくい部屋の広さだった場合は、音響機器や音響スタッフを手配して頂きたいと思います。

マイク本数が多い時!

単純にマイクが多くなると、音が回るリスクも高くなります。ONOFFの管理やボリューム管理などが必要になりますので、必ず音響のプロを入れましょう!

遠隔から発言者がいる場合!

遠隔からの参加者や発言者がいた場合も注意が必要です。決算発表や新商品発表会などでは、記者などから質問を受け付けたりします。この時もやはりミキサーに音を入れて、ボリューム調整などが必要になりますし、音がまわらないようにシステムを組む必要がありますので、音響機器が必要です。

プレゼン資料に動画がある時。

これも専門的な部分になりますが、PCのイヤホンジャックからミキサーに繋ぐ事で、オンライン配信にも会場にも音を出す事ができます。

【専門】音響用と撮影用のマイクは違うというお話

専門的な話ですが、これは大きな問題なので付け足しておきます。

TV番組などの「撮影」で使用するマイクと、音響機器で使用するマイクの種類は違います。簡単に説明すると、音響用マイクはハウリングしにくいマイクになっています。この辺の知識はイベント専門会社であれば当然なのですが、オンライン配信を主体とする小規模なイベントでは、こうしたイベント会社が関わらずに実施する事も多々あるので、音響用のマイクが使われず、撮影用のマイクを使ってしまい、気をつけていてもハウリングを起こしてしまう事が多々あります。これはプロの業者でも陥るトラブルです。

まとめ

ハイブリッドイベント配信で気を付けたいのは、イベントの規模に関わらず、音響スタッフを入れる事です。これが間違いないです。映像や撮影のプロでも、この辺の事を分かっているスタッフは少ないので、ご注意下さい。


*見積もり無料です。お気軽にご連絡下さい。

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