海外とのオンラインイベントも基本的に同じ。
先日お手伝いしたzoomを使ったオンライン配信は、日本とカナダをつないだオンラインイベントでした。海外とのオンラインイベントも、やる事は基本的には同じです。言葉の壁はあっても、国内の遠隔地をつないで実施するオンライン配信イベントと、ほぼ変わりないです。
とは言っても、実際にやってみると細かい部分で気を付ける事があったので、ご紹介したいと思います。
ちなみに、今回は「生け花の先生」が海外の生け花ファンに向けてデモンストレーションをするオンラインイベントでした。最近では、習い事や学習塾などのオンライン化もかなり進みましたが、「生け花」という古風なものと、今時な「オンライン配信」という組み合わせが、現代的でいいなあと思いました。フリーランスのインストラクターやトレーナーが遠隔の生徒を集めてオンライン講習とかできるので、本当便利な時代ですよね。しかも海外でも手軽に進出できますし。
時差に注意!2つの時刻を入れて共通台本を持つ。
まず気を付けたいのが「時差」です。イベントのタイムテーブルは簡単なプログラムでも、2つの時刻を入れて作らないと混乱します。オンライン配信は気軽にできるので、タイムテーブルを作らずに実施しようとするケースも見られますが、どんなに簡単なプログラムであってもタイムテーブルは作成した方が良いです。本番中は不測の事態がけっこう起こるので。そんな時に混乱しないように、タイムテーブルを用意するのは重要だと思います。
そんな訳で、海外とのオンラインイベントでは2つの時刻を入れて、混乱しないようにしておくのがオススメです。そして共通のタイムテーブルを持つ事が重要です!
本番中もやり取りできる手段を決めておく。
これも海外だけの話ではないですが、遠隔地にスタッフがいる場合は、配信している回線以外にやりとりができる回線を準備しておくと良いです。例えばzoomのチャットを使ったり、ブレイクアウトルームを使うという方法もありますし、LINEや携帯電話でやり取りするという方法もあります。
この配信イベントの際に起こったのは、カナダのイベント主催者がホスト役だったのですが、「録画」を押すのを忘れていて、共同ホストだった日本側で「録画ボタン」と押しました。これも事前にやり取りする手段を決めておけば防げたはずです。ちょっとした事ですが、けっこう大事です。
小イベントでも音に注意。
双方向の配信イベントで最も気を付けたいのが「音」の問題です。これはイベントの規模に関わらず重要です。PC1台でオンライン配信をしていれば問題ないのですが、複数のPCを使用したり、カメラやスイッチャーなどの機器を使っての配信の場合は気を付ける必要があります。
同じ場所で複数のPCを使用すると「ハウリング」が起こってしまいます(キーンと音が鳴り響いてしまうやつです)。これを防ぐためには、下のシステム図の例のように、配信用のPCから配信上の音(遠隔地の声など)を現場に流すようにした方がよいです。
海外の人は話が長いので、延長時間を想定して!
国内でのイベントではあまりない事ですが、海外の人は本当によくしゃべりますので、予定通り終わらない事も多々あります。この辺は事前に覚悟しておくと対応しやすいと思います。特に会場に観客がいないような完全オンライン配信イベントの場合は、時間制限もゆるいので、長くなりがちです。時間通りに進めない事も多いので、そのへんは気長に構えておくと良いと思います。
早朝対応は割高なのでご注意を!
海外とオンライン配信イベントを実施すると、本番が深夜だったり早朝だったりという事がよくあります。関係者・スタッフは、前泊の費用がかかったりするので、全体の費用としては割高になるケースが多いので、ご注意下さい。
まとめ
海外とのオンラインイベントは、英語が話せる事が必須になりますが、それ以外は特に大きく問題になる事がありません。
むしろオンライン配信が普及して、日本の文化とか日本の良さを、気軽にドンドン発信する場ができて、面白いなと感じてます。生け花のファンが海外にこんなにいるとは知りませんでした。視聴者も気軽に交流できるし、すごくメリット感じてくれてるんだろうなあと思うし、とてもいい取り組みだと思いました。
コメント