大きな建物や広い場所を紹介するようなオンライン配信の場合、必ずといって言いくらい「ネットワーク回線が不安定になる場所」が存在します。ネット回線の安定しているスタジオと、ネット回線の不安定な場所からの中継、これらを組み合わせてオンライン配信を行う場合について、今回は解説します。

通常はLINEでもOKですが・・・

中継先の映像と音声は、ケーブルを使えば問題なくスタジオに送る事ができます。司会者のいるスタジオは、ネット回線の良い場所を選び、そこからオンライン配信をします。これで配信上は問題ありません。

しかし、中継先となる場所からは、スタジオの様子がわからないので、何かしらの方法でスタジオの様子を知る必要があります。中継場所がネット回線の良い場所であれば、LINEやスマホ通話もしくはzoomでスタジオの様子を確認しながら、順番が来たら出演すれば問題ありませんし、スタジオとの会話も可能です(あまりスマートではありませんが)。

しかし通信環境の悪い場所で中継を行う場合は、LINEやスマホ通話は使えません。そこで登場するのが今回紹介する「Catch me」です。

Catch meは「送り返し専用のワイヤレス機器」です。「インカム」は、スタッフ間の連絡用に使うトランシーバーです。この「Catch me」は、本番中のスタジオ音声をそのまま無線で一方的に届けてくれます。スタジオの様子がわからないと、中継現場のレポーターとスタジオの司会との会話が噛み合わなくなってしまいますし、司会者との会話(クロストーク)もできません。そんな時に役立ちます。無線の届く範囲であれば、ハンズフリーで使えますしスマートです。

Catch meメリット

  • スタジオの様子を知りたい。
  • 中継先からタイムラグなくスタジオと会話したい。

「Catch me」を生かして、以下のオンライン配信は行いました。スタジオと中継先との連携にはスタッフもサポートしていますが、レポーターは「Catch me」を付けているので、スタジオとの連携対応もスムーズです。

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