オンライン配信ができるスタジオに、配信業務のお手伝いで行く機会があります。その中には、コロナの補助金で新設された「オンライン配信専門のスタジオ」も最近よく見かけます。
また、スタジオを新設しようとしている方から、ご相談を受ける事がたまにあるのですが、「配信スタジオを作る時に、ココだけは注意した方がいいかな」と思う点について、今回は書きたいと思います。
システム作りは配信現場からのアドバイスを取り入れて!
以前の事例の中から、システム図を参考にご紹介します。下の図は、オンライン配信の機材まわりのシステム図です。最初、左側のようにセットされていたのを、右側のシステム図に変更しました。zoomのライブ配信は問題ないのですが、OBSで収録して、あとで編集・オンデマンド動画の作成という事ができない仕様だったからです。
その他にも、OBSが多用され過ぎていてオペレーターの負荷が大きい仕様だったり、PCへの負荷が大きい仕様だったりと、オンライン配信業務をお手伝いしている立場からすると、ちょっと改善した方がいいかなと思う点が見受けられます。
配信システムを組む際は、私達のような配信業務をお手伝いしているような業者にも、相談してみると良いと思います。実際の使い勝手の部分でアドバイスをもらえると思います。
マイクだけはお金をかけた方が良い!
スタジオ作りでも、見た目の部分に意識は行きがちですが、ライブ・収録スペースとして一番重要なのは、音関係です。特にマイクなどの音響機器には、お金かけた方が良いです。ハウリング防止のために。カメラなどの映像面は、かなり安くて良いものが手に入る時代ですので、音響関係に一番気を使った方が良いと思います。音はプロ機材を入れておかないと、実際の運用段階で、けっこう苦労します。
一番思うのは、使いやすいという理由で「ワイヤレスマイク」を使いがちですが、有線のハンドマイクを使うのが一番良いです。ハンドマイクを卓上にセットするか、もしくは手持ちでマイクを持ってもらう形です。ワイヤレスマイクは、他の機器と混線したり、安いワイヤレスマイクはノイズが乗りやすかったり、トラブルの元になります。
椅子は大事!
ライブ配信は、けっこう長時間の配信になる事が多いです。時間に制限がないので、長引く事も多々あります。セミナー系や会議系は特に。こうした時に椅子が快適でないと、キツイです。出演席の椅子も、配信スタッフ用の椅子も、いいものを設置しておくと、地味な部分ですが、好まれるスタジオになるかなと思います。
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